【更新】「ぼくのかみさま」

 

 

久しぶりにサイトの方を更新しました。不二くんメインの「ぼくのかみさま」です。

 

こちらはTwitterで懇意にしてくださっているえびび丸さんのサイトの4万打記念で書かせていただきました。

 

ナルウザクスダのラストライブのときにはじめてお会いしてそのあとテニプリコラボ中のスイパラで時間いっぱいまでおしゃべりしました。はじめてあったとは思えないほど、長年の友達なんじゃないかというくらい話が弾んで我ながら驚きでした。

 

とってもやさしくて、不二くん大好きなお姉さんです。大好きです。

 

ここからは「ぼくのかみさま」の裏話を少し。

 

文章の末尾にもあるように田中貢太郎さんの「ある神主の話」に取材して書いた小説になります。換骨奪胎といえばいいでしょうか。

 

1934年(昭和9年)に発行されたこの本。物語に描かれている時代はもっと古いでしょうか。それを現代にもってきて、登場人物を、まずは主人公を不二くんに代え、尋ねてくる人を女の子にして、そして幸村を無理やり出してやりました。

 

この本を知ったのが青空文庫のブログで紹介されていたのを見たときです。なにやらTwitter上で、「上質なBL」として話題になって、アクセス数が急に伸びていたらしいです。

 

たしかに読みようによっては恋愛物語に思えなくもないな…と思いました。原作ではそこまであからさまに恋愛はしていないのですが、今回は夢小説なので2人にはあからさまに恋愛してもらいましたよ。

 

なぜこのような小説を書こうと思ったのかと言うと、この人間界とあやかしたちの世界が交わったような不思議な感覚を現代においても自然に、その交点に立てる人間が不二くんしかいないと思ったからです。不二くん自身も儚げで、気づけばふと消えてなくなってしまいそうな、そんな魅力を持っていると思います。

 

あと、原作との相違点としては物語の結末をはっきりとハッピーエンドにしたことです。読む方によってはハッピーエンドとは思えないかも知れませんが…。わたしの性格上、キラキラハッピーなエンドを迎えるというのはどうしてもできなくて、このくらいが限界ですw。原作もバッドエンディングというわけではないですが、なんだか読者任せな曖昧な終わりだったので、えびび丸さんへの贈り物ということで、このような変更をしました。

 

小説から小説を書くというはじめての挑戦でしたが、なかなか楽しかったです。

 

普段は小説や映画などのストーリーのあるものよりも、音楽のような「詩」的なものから着想することが多いです。詩集を読んだりだとか、映画の中でも詩的で哲学的な台詞一つからいろんな物語が脳に浮かんできます。ストーリーからストーリーを生み出すというのは同じものをもう一度なぞっているような感覚で、せっかちなわたしには向いていない方法です。なので「原作沿い」という文章をつくるのがめっぽう苦手で…。書ける方は素直に尊敬です。

 

それとこの小説の例外性は、タイトルを後で付けたというところです。普段はたいていタイトルから決めてしまいます。前述のように断片的な言葉やきめ台詞、そんなところから物語を作るこのが多いので、タイトルありきのような文章の書き方をしてしまいます。加えて、キャッチコピーづくりが趣味なので、そういうぱっと目に入るもののインパクトを気にしてしまします。はじめは原作通りの「ある神主の話」にしようと仮題にしていたのですが、現代に舞台を移すとしっくりいかないような気がして、結局このタイトルに収まりました。

 

あとで見返して思ったのですが、「ぼくのカミサマ」というタイトルにしたつもりだったのですが、実際はぜんぶひらがなでしたね…。これはこれで合っているように思われるのでもう変えません。最遊記の影響でカミサマと書いてしまいたくなってしまいます。

 

今回は多めに裏話を書いてみました。ほかの作者様はどんな書き方をしているのか気になります。

 

それでは、ごきげんよー。